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2026年1月|十勝イベント百科・極寒の夜を彩る光と音の祭典

十勝、北海道の息をのむような冬の夜景。農業資材で作られた何千もの色とりどりの光のオブジェに照らされた広大な雪原。「彩凛華」と呼ばれる魔法のようなイルミネーション祭り。

風の匂いが変わると、祭りの季節が来る。 十勝の空は広く、音が遠くまで響く。

旅人はその音を追いかけて、灯りの方へと歩き出す。

目次

氷点下の夜、光が雪原を染める

十勝の1月は、旅人にとって試練と報酬が同時に訪れる季節だ。

氷点下20度を下回る朝、吐く息が白く凍る夜。けれどそんな寒さの向こうに、この土地でしか出会えない光景が待っている。雪原に灯る光のオブジェ、氷上に浮かぶ露天風呂、凍てつく湖に建つ氷のホテル。

十勝の冬は、人間が自然と対峙しながら作り上げてきた祭りの記憶そのものだ。

2026年1月の十勝・帯広エリアは、12月から続くイルミネーションに加え、期間限定の冬祭りが次々と幕を開ける。旅人はその灯りを追いかけ、音を頼りに、凍てつく大地を歩き始める。

2026年1月|十勝・帯広 冬のイベントカレンダー

おとふけ十勝川白鳥まつり 彩凛華®|農業資材が生む幻想の光景

音更町の十勝が丘公園に、農業用資材が光のオブジェとなって雪原を埋め尽くす。

「彩凛華(さいりんか)」は、十勝の冬を代表する光と音のショー。三角コーンやビニールハウス支柱といった農業資材を使った独創的な光の演出が、氷点下の夜を幻想的に染め上げる。音楽に合わせて変化する光、雪原に浮かぶ無数の色彩。旅人は寒さを忘れて、その光景に見入る。

開催地:音更町 十勝が丘公園
開催期間:2026年1月24日(土)〜2月15日(日)
駐車場:あり
ジャンル:冬まつり・ライトアップ

地元の人たちが毎年手作業で設営するこのイベントは、十勝の農業文化と冬の厳しさが融合した芸術作品だ。


しかりべつ湖コタン2026|氷上に現れる幻の村

鹿追町の然別湖。完全凍結した湖の上に、冬の間だけ「村」が現れる。

氷のバー、氷上露天風呂、氷のホテル——すべてが湖の氷を切り出して作られる。世界的にも珍しいこの冬限定の村は、旅人にとって一生に一度は訪れたい場所だ。氷のグラスで飲む酒、満天の星空の下で浸かる露天風呂、氷のベッドで眠る一夜。それは単なる体験を超えた、極寒との対話だ。

開催地:鹿追町 然別湖
開催期間:2026年1月24日(土)〜3月15日(日)
駐車場:あり
ジャンル:冬まつり・氷上体験

湖が凍らなければ成立しない。自然の厳しさに委ねられた祭りだからこそ、人はその儚さに惹かれる。


広尾サンタランド イルミネーション|ノルウェー公認の聖地、最後の輝き

広尾町の大丸山森林公園は、ノルウェーから公認を受けた「サンタランド」。

12月から続いてきたイルミネーションは、1月4日で幕を閉じる。旅人が訪れるなら、この見納めの数日間だ。森の中に広がる光の装飾、サンタクロースの世界観を再現した演出。子どもだけでなく、大人もまた、この光に包まれることで何かを思い出す。

開催地:広尾町 大丸山森林公園
開催期間:2025年10月25日〜2026年1月4日
駐車場:あり
ジャンル:イルミネーション

1月4日を過ぎれば、この光は来年まで眠りにつく。


おびひろイルミネーションプロジェクト|駅前を包むやさしい光

帯広駅北交通広場。街の中心部に立つシンボルツリー「はるにれの木」が、無数の光に包まれる。

派手さはない。けれど、この光には温もりがある。仕事帰りの人々、旅の途中の旅人、待ち合わせをするカップル——それぞれがこの光の前で立ち止まる。駅前という日常の場所に、非日常の時間が訪れる。

開催地:帯広駅北交通広場
開催期間:2024年12月7日〜2026年2月23日
駐車場:周辺に有料駐車場あり
ジャンル:イルミネーション

帯広の冬の夜を、この光がやさしく見守っている。


陸上自衛隊 第5旅団 第5音楽隊 第53回定期演奏会|真冬に響く迫力のブラス

帯広市民文化ホールに、自衛隊音楽隊の音が鳴り響く。

毎年恒例の定期演奏会は、地域住民にとって冬の楽しみのひとつ。クラシックからポップスまで、幅広いレパートリーで聴衆を魅了する。今年は北海自衛太鼓との共演も予定されており、和と洋が交差する迫力の舞台が期待される。

開催日:2026年1月24日(土)
会場:帯広市民文化ホール
駐車場:あり
ジャンル:音楽イベント

旅人がたまたまこの日に帯広にいたなら、それは幸運だ。


新春ジャズフェスティバル|老舗ライブハウス50周年の音

十勝プラザ・レインボーホールで、新春を祝うジャズの音が流れる。

帯広の老舗ライブハウス「B♭M7」の50周年を記念した今年の公演は、特別な空気に包まれている。地元ミュージシャンたちが奏でるジャズは、寒い冬の夜をあたためる。音楽好きな旅人なら、この日のために帯広に足を運ぶ価値がある。

開催日:2026年1月25日(日)
会場:十勝プラザ・レインボーホール
駐車場:あり
ジャンル:音楽イベント

ジャズは、冬の夜にこそ似合う。


ほんべつ豆まかナイト2026|豆のまちの熱気

本別町体育館が、豆まきの熱気に包まれる。

豆のまちとして知られる本別町が、寒さを吹き飛ばすために開催する冬のイベント。豆投げ大会、特産品販売、地元グルメの屋台——体育館の中は、外の氷点下とは別世界の熱気だ。旅人も地元の人も、この日は豆を投げ、笑い、冬を祝う。

開催日:2026年1月25日(日)11:00〜18:00
会場:本別町体育館
駐車場:あり
ジャンル:地域祭り

豆まきは、冬を追い出す儀式だ。


エコパ歳時記「冬のあそび体験」|雪原での冒険

音更町の十勝エコロジーパークで、冬遊びプログラムが開催される。

スノーラフト、スノーシュー体験、熱気球見学——広大な雪原で、旅人は子どものように遊ぶことができる。都会では味わえない開放感、真っ白な世界を駆け抜ける爽快感。冬の十勝を体感するなら、このプログラムは外せない。

開催期間:2026年1月中旬
会場:音更町 十勝エコロジーパーク
駐車場:あり
ジャンル:体験イベント

雪原は、大人も子どもも平等にする。


帯広市図書館 冬のおはなし会|絵本が紡ぐあたたかい時間

帯広市図書館で、十勝童話会による読み聞かせが行われる。

絵本の世界に引き込まれる子どもたち、そのそばで静かに耳を傾ける大人たち。冬の図書館は、外の寒さを忘れさせてくれる場所だ。旅人が親子連れなら、この時間は旅の思い出のひとつになる。

開催日:1月12日、2月8日、3月8日(予定)
会場:帯広市図書館
駐車場:あり
ジャンル:文化イベント

物語は、世代を超えてつながる。


池田ワイン城 ウィンターセレクション|冬限定のワインと光

池田町のワイン城で、冬限定のワイン試飲イベントが開催される。

十勝ワインの歴史を刻むこの場所で、冬にしか味わえない特別なワインが提供される。ワイナリーは夜になると照明演出され、幻想的な雰囲気に包まれる。地元グルメの販売もあり、旅人は味覚と視覚の両方で冬を楽しむことができる。

開催期間:2026年1月10日〜1月31日
会場:池田町 池田ワイン城
駐車場:あり
ジャンル:グルメ・ライトアップ

ワインは、冬の夜を豊かにする。


芽室町 イルミナイト・メムロ2026|住民が作る手作りの光

芽室駅前公園が、住民手作りの光の飾りで彩られる。

派手な照明ではない。けれど、この光にはあたたかさがある。地域の人々が一つひとつ作り上げた飾りが、冬の街をやさしく照らす。旅人がふと立ち寄った駅前で、この光に出会えたなら、それは小さな幸運だ。

開催期間:2025年12月〜2026年2月末
会場:芽室駅前公園
駐車場:周辺に駐車場あり
ジャンル:イルミネーション

手作りの光は、心に届く。


鹿追町 冬のそばフェスタ2026|新そばと冬の温もり

鹿追町観光センターで、そばのイベントが開催される。

新そばの試食、そば打ち体験、冬季限定の温そばメニュー——そば好きな旅人にとっては見逃せない催しだ。寒い冬だからこそ、温かいそばが身に染みる。地元の人たちと同じテーブルで、そばをすする時間は、旅の中でも特別な瞬間になる。

開催期間:1月中旬
会場:鹿追町観光センター
駐車場:あり
ジャンル:グルメイベント

そばは、冬を生き抜く知恵だ。


浦幌町 スノークラフト教室|雪像作りのものづくり体験

浦幌町で、子どもと一緒に雪像を作るワークショップが開催される。

雪を固め、削り、形を作る。その過程で、子どもたちは冬の遊び方を学ぶ。旅人が親子連れなら、この体験は子どもの記憶に残る。雪は溶けても、記憶は残る。

開催日:1月13日(月・祝)
会場:浦幌町内
駐車場:あり
ジャンル:体験イベント

雪は、最高の素材だ。


清水町 冬のデジタルスタンプラリー|雪景色を巡る旅

清水町内の観光地を巡りながら、デジタルスタンプを集めるイベント。

冬景色の中をドライブしながら、特産品を集める楽しみ。旅人にとっては、観光ルートを決める手助けにもなる。スマホひとつで参加できる手軽さも魅力だ。

開催期間:〜2026年1月20日
会場:清水町内各所
駐車場:各所にあり
ジャンル:観光イベント

スタンプラリーは、冒険の始まりだ。


大樹町 年初ドライブミート2026|車好きが集まる新年

道の駅コスモール大樹に、車好きたちが集まる。

旧車、キャンピングカー、カスタムカー——それぞれのこだわりが並ぶ光景は、車好きな旅人にとってはたまらない。新年最初のイベントとして、地元の人たちも楽しみにしている催しだ。

開催日:1月3日(金)
会場:道の駅コスモール大樹
駐車場:あり
ジャンル:車イベント

車は、旅人の相棒だ。


音更町 木野地区 新春点灯祭|温泉街を照らす光

音更町の木野地区で、新春の光が灯される。

温泉街と中心街が、やさしい光に包まれる。1月中旬まで延長されるこの点灯祭は、旅人が温泉に浸かった後に見上げる夜空を彩る。湯冷めしないうちに、光を眺めながら歩く時間は至福だ。

開催期間:1月上旬〜中旬
会場:音更町木野地区
駐車場:周辺に駐車場あり
ジャンル:イルミネーション

温泉と光は、冬の夜の最高の組み合わせだ。


士幌町 冬の健康ウォークラリー|凍結防止の歩道で冬歩き

士幌町で、冬の健康ウォークが開催される。

凍結防止材が撒かれた歩道を歩く安全な冬のウォーキングイベント。ゴール後には温泉入浴特典もあり、旅人も地元の人も気軽に参加できる。冬の運動不足解消にもぴったりだ。

開催日:1月20日(月)
会場:士幌町内
駐車場:あり
ジャンル:健康イベント

歩くことは、冬を味わうことだ。


中札内村 冬のクラフト展|地元作家の手仕事

中札内村で、地元作家によるクラフト展が開催される。

木工、陶芸、染織——それぞれの作家が丹精込めて作った作品が並ぶ。旅人がこの展示で何かを手に入れたなら、それは旅の記念品以上のものになる。作家の手の温もりが、作品に宿っている。

開催期間:1月11日〜1月26日
会場:中札内村内
駐車場:あり
ジャンル:クラフト展

手仕事は、人の時間を刻む。


更別村 スノーフェスティバル|子どもたちの笑顔と花火

更別村で、雪像、花火、タイヤチューブ滑りを楽しむ冬祭り。

子ども向けのイベントだが、大人も童心に返って楽しめる。夜空に打ち上がる花火は、冬の澄んだ空気の中でいつも以上に輝く。旅人が家族連れなら、この祭りは最高の思い出になる。

開催日:1月28日(土)
会場:更別村内
駐車場:あり
ジャンル:冬まつり

花火は、冬にこそ映える。


帯広百年記念館 ひな人形展(プレ展示)|明治から昭和の記憶

帯広百年記念館で、歴史的なひな人形が展示される。

明治期から昭和にかけての貴重なひな人形コレクションが公開される。1月25日からのプレ展示は、本格的な展示に先駆けた特別な機会だ。旅人が歴史に興味があるなら、この展示は見逃せない。

開催期間:1月25日〜2月後半
会場:帯広百年記念館
駐車場:あり
ジャンル:文化展示

ひな人形は、時代を映す鏡だ。

イベント一覧表

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イベント名開催地開催期間特徴
1月おとふけ十勝川白鳥まつり 彩凛華®音更町1月24日〜2月15日農業資材が作る光の祭典
1月しかりべつ湖コタン2026鹿追町1月24日〜3月15日氷上に現れる幻の村
1月広尾サンタランド イルミネーション広尾町〜1月4日ノルウェー公認の聖地
1月おびひろイルミネーションプロジェクト帯広市〜2月23日駅前のやさしい光
1月陸上自衛隊 第5音楽隊 定期演奏会帯広市1月24日迫力のブラスコンサート
1月新春ジャズフェスティバル帯広市1月25日老舗ライブハウス50周年
1月ほんべつ豆まかナイト2026本別町1月25日豆のまちの冬祭り
1月エコパ歳時記「冬のあそび体験」音更町1月中旬雪原での冬遊び
1月帯広市図書館 冬のおはなし会帯広市1月12日ほか絵本の読み聞かせ
1月池田ワイン城 ウィンターセレクション池田町1月10日〜31日冬限定ワイン試飲
1月イルミナイト・メムロ2026芽室町〜2月末手作りの光の飾り
1月冬のそばフェスタ2026鹿追町1月中旬新そば試食とそば打ち
1月スノークラフト教室浦幌町1月13日雪像作り体験
1月冬のデジタルスタンプラリー清水町〜1月20日観光地巡り
1月年初ドライブミート2026大樹町1月3日車好き集合イベント
1月木野地区 新春点灯祭音更町1月上旬〜中旬温泉街のライトアップ
1月冬の健康ウォークラリー士幌町1月20日冬の健康ウォーク
1月冬のクラフト展中札内村1月11日〜26日地元作家の手仕事
1月スノーフェスティバル更別村1月28日雪像・花火・子ども祭り
1月ひな人形展(プレ展示)帯広市1月25日〜2月後半歴史的ひな人形展示

十勝の気候が決める、まつりのリズム

十勝のまつりは、気候とともに生きている。 厳冬の氷も、夏の緑も、すべてが自然と共にある。 土地の息吹が、まつりを通して旅人の心に届く。

1月の十勝は、冬本番を迎える。

氷点下20度を下回る日も珍しくない。けれど、この寒さがあるからこそ、然別湖は完全凍結し、氷の村が成立する。この寒さがあるからこそ、彩凛華の光は雪原でより鮮やかに輝く。この寒さがあるからこそ、温泉と温かい食べ物が、旅人の心に染みる。

十勝の冬祭りは、寒さと戦うためのものではない。寒さを受け入れ、寒さと共に生きるための祝祭だ。旅人がこの土地を訪れるなら、その覚悟と敬意を持って臨むべきだ。そして、その先に待っているのは、都会では決して味わえない、極寒の地でしか出会えない光景と体験だ。


十勝の自然とともに生きる人々の祭り

氷像を彫る学生、神輿を担ぐ若者、屋台を守る老夫婦。 それぞれのまつりには「人の物語」がある。 旅人はその一瞬に出会うために足を運ぶ。

彩凛華を設営するのは、地元の有志たちだ。

農業資材を集め、配置を考え、ライトを取り付ける。氷点下の中での作業は過酷だが、彼らはそれを厭わない。この祭りが、音更町の冬を彩る風物詩だと知っているからだ。

然別湖コタンの氷のホテルを作るのは、地元の職人たちだ。湖の氷を切り出し、積み上げ、磨き上げる。毎年同じ場所に、毎年違う形で村が現れる。それは自然の気まぐれと、人の技術が織りなす奇跡だ。

帯広駅前のイルミネーションを見守るのは、駅を利用する人々だ。急ぎ足で通り過ぎる人もいれば、立ち止まって写真を撮る旅人もいる。それぞれの人生が交差する場所で、光は静かに灯り続ける。

十勝の冬祭りには、派手な宣伝もなければ、大規模な予算もない。けれど、そこには確かに人の手があり、人の思いがある。旅人はその手と思いに触れることで、この土地の記憶の一部になる。


十勝1月を旅する者へ――実用の知恵

夜のイベントは冷えるので、ブランケットや温かい飲み物を。 駐車場は会場周辺に限りがあるため、早めの到着を。

服装と持ち物

防寒具は命綱
1月の十勝は氷点下20度を下回ることもある。ダウンジャケット、防寒帽、手袋、マフラーは必須。靴は滑り止めのついた冬靴を。

カイロと温かい飲み物
屋外イベントでは、カイロを複数持参すること。魔法瓶に温かい飲み物を入れておけば、体の芯から温まる。

ブランケット
車での移動中や屋外での観覧時に、ブランケットがあると安心だ。

駐車場と混雑対策

早めの到着を
彩凛華や然別湖コタンは人気イベントのため、駐車場が混雑する。夕方までには到着しておくのが賢明。

公共交通機関も検討
帯広駅周辺のイベントなら、公共交通機関の利用も選択肢に入る。冬道運転に不安があるなら、無理をしないこと。

宿泊とアクセス

帯広駅周辺が便利
帯広駅周辺にはホテルが多く、イルミネーションも徒歩圏内。食事処も豊富で、旅の拠点として最適。

音更・幕別の温泉地
彩凛華や十勝川温泉を楽しむなら、音更町の温泉宿がおすすめ。温泉に浸かりながら、冬の疲れを癒せる。

然別湖周辺
しかりべつ湖コタンを訪れるなら、鹿追町や然別湖周辺の宿を予約しておくこと。冬季は道路状況が厳しいため、余裕を持った計画を。

その他の注意点

ガソリンは満タンに
冬の北海道は燃費が悪化する。ガソリンスタンドが閉まっている場所もあるため、常に満タンを心がけること。

スマホのバッテリー
寒さでバッテリーが急激に消耗する。モバイルバッテリーを持参し、ポケットで温めておくと安心。

天候確認を怠らない
吹雪や大雪で道路が通行止めになることもある。出発前に必ず天候と道路状況を確認すること。


まつりは土地の記憶、旅はその一部になること

まつりは、土地の記憶そのものだ。 人が集い、笑い、また散っていく。 その繰り返しの中に、旅の意味が宿っている。

十勝の1月は、旅人に問いかける。

「寒さに耐えられるか」「この土地の厳しさを受け入れられるか」

けれど、その問いに応えた者だけが見ることのできる景色がある。氷上に浮かぶ露天風呂、雪原を染める光のオブジェ、凍てつく夜空に響く音楽。それは単なる観光ではなく、極寒の地で生きる人々の記憶と、旅人の記憶が交差する瞬間だ。

祭りは毎年繰り返される。けれど、その瞬間は二度と同じではない。旅人がその場にいたという事実が、土地の記憶の一部になる。そして旅人もまた、その記憶を持ち帰る。

十勝の冬は厳しい。けれど、その厳しさの向こうに、人の温もりと光がある。旅人はそれを求めて、また凍てつく大地を歩き始める。


なりさん川柳

なりさん

氷の灯り
 旅の心に  ともる夜


旅人のよくある質問

Q1. 十勝のイベントはいつが一番賑わいますか?
A. 1月下旬から2月上旬にかけて、彩凛華やしかりべつ湖コタンなど大規模イベントが重なり、最も賑わいます。週末や連休は特に混雑するため、平日の訪問もおすすめです。

Q2. イベントの混雑を避けるコツは?
A. 開催初日や最終日を避け、平日の夕方早めに到着すると比較的ゆったり楽しめます。然別湖コタンは宿泊すると朝の静寂な時間を独占できます。

Q3. 周辺で宿泊するならどのエリアが便利?
A. 帯広駅周辺は食事・買い物・交通の便が良く、複数のイベントを巡る拠点として最適。音更町・幕別町の温泉地は彩凛華に近く、温泉も楽しめます。

Q4. 冬道運転の経験がないのですが大丈夫ですか?
A. 冬道運転に不慣れな場合は、レンタカーを避け、バスやタクシーを利用するのが安全です。帯広市内のイベントなら公共交通でもアクセス可能です。

Q5. 1月の服装で特に気をつけることは?
A. 氷点下20度を想定した装備が必要です。ダウンジャケット、防寒帽、手袋、マフラー、冬靴(滑り止め付き)は必須。特に夜間の屋外イベントでは、カイロとブランケットがあると安心です。

Q6. イベントの営業時間は?
A. 多くの光のイベントは日没後から21時頃まで。彩凛華は19時〜21時が見頃。然別湖コタンは日中も営業しており、氷上露天風呂は夜が特におすすめです。

Q7. 子連れでも楽しめるイベントは?
A. ほんべつ豆まかナイト、エコパ歳時記の冬遊び体験、更別村スノーフェスティバルは子ども向けプログラムが充実しています。屋内イベントなら寒さを気にせず楽しめます。

Q8. 予算はどのくらい見ておけばいいですか?
A. 多くのイベントは入場無料または500円程度。宿泊費は帯広駅周辺で1泊5,000円〜、温泉地で8,000円〜が目安。然別湖コタンの氷上露天風呂は500円、氷のホテル宿泊は約30,000円です。

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